新橋 野澤歯科医院 インプラント

デンタルインプラント

デンタルインプラントデンタルインプラントは歯の無い所にチタンのスクリューを埋め込み、そのスクリューの上に様々な補綴物を装着する治療方法です。
考え方としては非常にシンプルです。
歯の無い所に新しく人工の歯が入るだけと言えば分かりやすいかも知れません。

現在のデンタルインプラントは世界的に流行しており、同時に多くの研究者たちにより様々な研究成果、臨床データが報告されています。
信頼できる治療法としてのコンセンサスは海外の歯科先進国、北欧、北米で成立しており、標準的な治療方法です。

日本ではどうでしょうか。歯科の先進国の一つでありながら、また充分なコンセンサスが存在するにもかかわらず、それを遵守しないが為に残念な情報が散見されます。特に近年は残念と言うよりは悲惨な症例を多々目にします。
ジルコニアの問題と同様に、安直な治療がまかり通るようでは歯科医療全体に対する信頼が失われてしまいます。
日本口腔インプラント学会(第31回 関東・甲信越支部 学術大会、市民公開講座)でも「インプラントはトラブルを生じるとリカバリーが困難な方法である。」(大会長、春日井昇平)

デンタルインプラントはシンプルな考え方による治療法ですが、慎重な治療介入が必要であり安直な施術など存在しません。
デンタルインプラントは人工臓器(インプラント)の一つです。
人工臓器は慎重な取り扱いの上で成立します。
例えばペースメーカーや人工弁、ステントグラフトや人工関節など医科のインプラントは慎重な取り扱いが必要だと多くの方々に御理解いただけると思います。程度の差はあれ、デンタルインプラントだけが違うという事はありません。また、それらのインプラントと同じように交換が必要な場合もあります。

例えば、初診時に、お口の中の状態を充分に把握していない状態で、「インプラントが可能です。」などとはいえないのです。インプラントを入れるという事は、その前に歯が失われた(あるいは失われる)という事ですから、その原因が何かという事で、治療全体の流れが変わってきます。
例えば歯周病で歯が失われたとします。その歯周病を直さずにインプラントを入れれば当たり前のように完成した直後からそのインプラントは歯周病菌に侵されます。歯周炎と似た病気、インプラント周囲炎になります。
インプラント周囲炎は歯周病と極めて似た病気です。検出される細菌もほぼ同じです。したがって歯周病で歯を失ったのであれば歯周病の治療をしっかり行ってインプラントの手術を行う必要があります。

歯周病治療へ

採用メーカー

当院では主に、スイスのStraumann、アメリカのBIOMET 3iを使用しています。

現状、日本では100種類前後の製品が使用できますが、信頼できる製品は概ね4社から販売されている程度です。
海外での症例報告の大部分を占めるのはBranemarkとStraumannであり、その他にはAstratechやBiomet3iの研究が見られる程度で、更に他のメーカーの基礎研究は著しく少ないか、前記4社の研究のコピーです。
即ち、信頼性のある製品は以上の4社から入手可能であり、大胆に言うと他のメーカーは自社製品が治験段階にすぎなくとも4社の研究成果に基いて、尚且つ製品の違いによる有意差が認められているにもかかわらず次々と自社オリジナルの新製品を発表しています。臨床に於いて要求されるのは人体実験ではなく実績のはずです。
「真偽のほどは定かではないが、適切に記録されているスウェーデン製高純度チタン製インプラントに類似しているとの理由だけで、スクリュー型のインプラントの多くが記録は必要ないと公言している。実際微細構造のみをとってみても、実験的研究の結果を明らかに左右するような差異が認められる。」
(Lindhe 臨床歯周病学とインプラント 第4版 Jan Lindhe、Thorkild Karring、Niklaus P Lang)

また、日本製の製品は海外では全く評価されていません(評価が低いのでは無く、評価の対象外)。
医学に国境は無いのですから、異常です。
インプラント(人工臓器)は世界性と学術的背景の有るもので無ければならないでしょう。
製品の評価がデンタルインプラントにおける治療の全てではありませんが、重要な因子です。


インプラントフィクスチャー

上の写真は当院開設から約1年間で当院にて撤去した、他院でのトラブル症例のインプラントフィクスチャーの一部です。1年間で17本(写真以外に4本)
専門知識をお持ちの方であれば写真右下のブレード型インプラントが目に付くと思います。
これは2年前に埋入されたものです。
現在のコンセンサスから著しく乖離した考えによる傷害的治療の代表例と言えます。

不適切な手術や信頼できない製品を使用した為に重篤なトラブルにみまわれ、顎骨に深刻な損傷を与えた症例もあります。
写真以外にも撤去自体が困難なトラブルを抱えた症例が数例あります。
人工臓器の生体への埋め込みは安全に行なわなければなりません。
現在のコンセンサスを知らないのは論外ですが、最新と称してデータの揃っていない実験的治療も問題でしょう。
オピニオンリーダーとしての重責を担う事が可能な歯科医師が慎重に行なうのであれば、医療技術の向上の為と言う視点も否定できませんが、常識的な判断を行なうことが出来ないのであれば医療従事者としての資格は無いでしょう。
日本口腔インプラント学会(第31回 関東・甲信越支部 学術大会)において講演者の耳鼻科医から発言があり、講演者提示の症例に対し、「この症例の治療を行なった歯科医師の常識を疑う。」
ハイリスクでも選択肢が他に無ければやむなく採用せざるを得ない事もありますが、あくまでも標準治療から乖離した選択肢である事を認識した上で、担当医と患者さんが良く話し合ってお互い納得し、一緒に協力して行なう非常に限られた場合だけです。デンタルインプラントだけでは無く、すべての治療において言えることですが、患者さんはもちろん他の専門家など誰の目から見ても妥当性の高い治療で無ければならないはずです。
本来、デンタルインプラントは確実で信頼性のある標準的な治療方法です。
しかしデンタルインプラントに限らず、いかに確実な治療方法と言えども適用方法を誤ればうまくいきません。


Biomet3i

標準的な構造の1例(Biomet3iJapanより引用)

Biomet3i:アメリカ製。北米において整形外科領域から歯科まで幅広くカバーするメーカー。
スウェーデンのBranemarkシステムを模倣改良したことから始まる。
現在主流のラフサーフェイスインプラントを北米で定着させたシステム。
プラットフォームスイッチングの基本概念を発見し、世界中のインプラントメーカーにモデルチェンジを余儀なくさせた開発力。
非常に活動的なメーカーです。


Straumann

ブリッジやインプラントの構成例(straumannより引用)

Straumann:スイス製。
世界ではBranemarkシステムと並ぶ歴史を持つ。
チタンと骨の統合を初めて歯科に応用したのはBranemarkだが、全く別系統の研究からやや遅れて歯科に応用した。
初めてオステオインテグレーションを明確に証明したのは現在のITIを創設した一人、Schroederである。
現在のラフサーフェイスSLAは世界で最も評価の高い表面性状。さらにSLActiveはもともと光機能化を必要としない(経時劣化の無い)製品。
世界的なインプラントの研究教育機関、ITI(The International Team for Implantology 非営利学術組織)と極めて密接に関係しており、デンタルインプラントにおける最新のコンセンサスに忠実なメーカー。

straumann HP


CT画像データの解析、設計

CT画像データの解析、設計の具体例(当院使用の分析用ソフト デンツプライIH社simplant)
デンツプライIH

現在の手術では必要不可欠な画像診断です。
例外は有りますがレントゲン写真だけでは危険です。また、CT写真だけでも不十分です。
レントゲン写真を精査(レントゲン写真からの情報も重要)し、その上でCTデータを写真ではなく3Dビューワーで分析する事でより精度の高い診断が可能になります。
CTソフト上で設計した外科の治療計画を精密に再現する為にGuided Surgery(コンピューターガイデッドサージェリー)を行なう事で安全度の高い手術が可能です。スクリーニングで従来のレントゲン写真から最大限情報を引き出し、模型上で咬合状態などの精査、さらにCT画像で精密な所見を確認し外科の計画、そしてガイデッドサージェリーによって手術を行なう。もちろん清潔な環境で清潔な口腔内で。歯周病のコントロールは最低ライン。
現在の標準的なデンタルインプラントの手術の流れです。

費用 自費 概算 ¥400,000から CT撮影料等別途
コンピューターガイデッドサージェリー(含CT)料金 一顎単位で約¥100,000


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